タロットカードの中で、最も日常的な出来事や感情を繊細に描き出してくれるのが、小アルカナです。
大アルカナが人生の大きなテーマや節目を象徴しているのに対し、小アルカナはもっと身近で、私たちが日々感じていることや直面している状況を、より具体的に映し出してくれます。
とはいえ、小アルカナ56枚を一つひとつ読み解くのは、初心者にとって少し難しく感じることもあるかもしれません。
そこでこの章では、まず小アルカナを4つのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)に分け、それぞれの特徴や象徴、そして数札とコートカードの違いをわかりやすく解説していきます。
一枚ずつの意味を覚えるのではなく、カードが持つエネルギーや雰囲気、流れの変化を感じ取ることができれば、きっとリーディングがぐっと楽しく、自由なものになっていきます。
各カードには以下の視点から、やさしく丁寧にご紹介します。
正位置の意味
逆位置の意味
読み方のヒント(象徴・テーマ・色彩)
難しく考えすぎず、まずは絵柄に目を向けて、そこから何を感じるか。
そんなふうに、カードとの関係を少しずつ築いていけるような、やさしい入口となれば幸いです。
それでは次の章から、4つのスートの世界へと進んでいきましょう。
- ワンド(Wands)
- ワンド(Wands)のスートについて
- エース・オブ・ワンド(Ace of Wands)
- 2・オブ・ワンド(Two of Wands)
- 3・オブ・ワンド(Three of Wands)
- 4・オブ・ワンド(Four of Wands)
- 5・オブ・ワンド(Five of Wands)
- 6・オブ・ワンド(Six of Wands)
- 7・オブ・ワンド(Seven of Wands)
- 8・オブ・ワンド(Eight of Wands)
- 9・オブ・ワンド(Nine of Wands)
- 10・オブ・ワンド(Ten of Wands)
- ペイジ・オブ・ワンド(Page of Wands)
- ナイト・オブ・ワンド(Knight of Wands)
- クイーン・オブ・ワンド(Queen of Wands)
- キング・オブ・ワンド(King of Wands)
- カップ(Cups)のスートについて
- エース・オブ・カップ(Ace of Cups)
- 2・オブ・カップ(Two of Cups)
- 3・オブ・カップ(Three of Cups)
- 4・オブ・カップ(Four of Cups)
- 5・オブ・カップ(Five of Cups)
- 6・オブ・カップ(Six of Cups)
- 7・オブ・カップ(Seven of Cups)
- 8・オブ・カップ(Eight of Cups)
- 9・オブ・カップ(Nine of Cups)
- 10・オブ・カップ(Ten of Cups)
- ペイジ・オブ・カップ(Page of Cups)
- ナイト・オブ・カップ(Knight of Cups)
- クイーン・オブ・カップ(Queen of Cups)
- キング・オブ・カップ(King of Cups)
- ソード(Swords)
- エース・オブ・ソード(Ace of Swords)
- 2・オブ・ソード(Two of Swords)
- 3・オブ・ソード(Three of Swords)
- 4・オブ・ソード(Four of Swords)
- 5・オブ・ソード(Five of Swords)
- 6・オブ・ソード(Six of Swords)
- 7・オブ・ソード(Seven of Swords)
- 8・オブ・ソード(Eight of Swords)
- 9・オブ・ソード(Nine of Swords)
- 10・オブ・ソード(Ten of Swords)
- ペイジ・オブ・ソード(Page of Swords)
- ナイト・オブ・ソード(Knight of Swords)
- クイーン・オブ・ソード(Queen of Swords)
- キング・オブ・ソード(King of Swords)
- ペンタクル(Pentacles)
- エース・オブ・ペンタクル(Ace of Pentacles)
- 2・オブ・ペンタクル(Two of Pentacles)
- 3・オブ・ペンタクル(Three of Pentacles)
- 4・オブ・ペンタクル(Four of Pentacles)
- 5・オブ・ペンタクル(Five of Pentacles)
- 6・オブ・ペンタクル(Six of Pentacles)
- 7・オブ・ペンタクル(Seven of Pentacles)
- 8・オブ・ペンタクル(Eight of Pentacles)
- 9・オブ・ペンタクル(Nine of Pentacles)
- 10・オブ・ペンタクル(Ten of Pentacles)
- ペイジ・オブ・ペンタクル(Page of Pentacles)
- ナイト・オブ・ペンタクル(Knight of Pentacles)
- クイーン・オブ・ペンタクル(Queen of Pentacles)
- キング・オブ・ペンタクル(King of Pentacles)
ワンド(Wands)
カップ(Cups)のスートについて
タロットにおけるカップのスートは、「水」のエレメントを象徴しています。
水は感情、愛情、内面の豊かさ、つながりを意味します。喜びや悲しみ、人を思う気持ち、自分の心との対話――そういった繊細で深いテーマを表現してくれるスートです。
恋愛や人間関係を占うときには、カップのカードが多く出ることもあります。感受性の働きや、心の動きに注目してみましょう。
エース・オブ・カップ(Ace of Cups)
正位置
心が満たされるような感情、優しさ、愛のはじまりが訪れるタイミングです。
逆位置
感情が不安定になったり、愛を受け取る余裕がなかったりするかもしれません。
読み方のヒント
水があふれる聖杯のようなカップは、感情の豊かさと、心の開放を象徴しています。
2・オブ・カップ(Two of Cups)
正位置
心が通じ合う人との出会いや、深い絆の形成を意味します。愛や友情、協力関係などがテーマです。
逆位置
すれ違いや誤解、信頼関係にヒビが入りやすい状態を表すこともあります。
読み方のヒント
二人の人物が互いにカップを差し出す姿から、「与え合う愛」の大切さを感じてみてください。
3・オブ・カップ(Three of Cups)
正位置
楽しい集まりや友情、喜びを分かち合う場面です。嬉しい知らせや祝福も暗示されます。
逆位置
過度な騒ぎや、調子に乗りすぎてしまう可能性もあります。バランスを意識して。
読み方のヒント
3人の女性がカップを高く掲げている絵は、共鳴・共感・祝福のエネルギーを表しています。
4・オブ・カップ(Four of Cups)
正位置
心が内向きになり、今ある恵みに気づけない状態かもしれません。考えすぎてしまう傾向もあります。
逆位置
気持ちの切り替えができそうなタイミングです。新しい視点を受け入れる準備が整いつつあります。
読み方のヒント
差し出されたカップに気づかない青年の姿が、視野の狭さや心の閉塞感を表しています。
5・オブ・カップ(Five of Cups)
正位置
失望や悲しみ、過去への後悔を表します。けれど、まだ残されている希望に気づいていない可能性も。
逆位置
少しずつ過去を手放し、新しい感情の流れが生まれる兆しです。
読み方のヒント
倒れたカップだけに視線を落としている人物から、今あなたが見逃している「残っているもの」は何かを探してみてください。
6・オブ・カップ(Six of Cups)
正位置
懐かしい思い出や、純粋な気持ちに触れるときです。過去とのつながりが優しく心に響きます。
逆位置
過去にとらわれすぎて、今を見つめる力が弱くなっているかもしれません。
読み方のヒント
子どもが花を差し出す絵柄は、純粋さ、やさしさ、そして無垢な愛を表しています。
7・オブ・カップ(Seven of Cups)
正位置
選択肢が多く、夢や理想が膨らむ時期です。ですが、迷いや幻想にも注意が必要です。
逆位置
現実を見据えて一歩を踏み出すときです。優先順位を明確にする必要があります。
読み方のヒント
さまざまなモチーフが浮かぶカップから、あなたの「望み」と「迷い」を見分ける手がかりが得られます。
8・オブ・カップ(Eight of Cups)
正位置
満たされなかった感情を手放し、新たな場所を目指すとき。別れや旅立ちの暗示も含みます。
逆位置
なかなか執着を手放せなかったり、踏み出すことに不安が残っているかもしれません。
読み方のヒント
夜の静けさとともに去る人物の姿から、感情との別れや内なる成長を読み取ってみてください。
9・オブ・カップ(Nine of Cups)
正位置
願いが叶い、満ち足りた感覚を味わえるときです。心の充足や豊かな感情を表しています。
逆位置
外側の満足はあっても、内面的にはまだ満たされていないと感じることがあるかもしれません。
読み方のヒント
満足げに座る人物の表情から、「本当に満たされているか」を静かに問い直すことができます。
10・オブ・カップ(Ten of Cups)
正位置
心のつながりが深まり、調和と幸せが広がるときです。家族愛や理想的な人間関係を示します。
逆位置
理想と現実のギャップに悩んだり、一見満たされているようで違和感を感じることがあるかもしれません。
読み方のヒント
虹とともにカップが並ぶ絵から、調和と感謝の気持ちが生まれるタイミングです。
ペイジ・オブ・カップ(Page of Cups)
正位置
新しい感情や直感が芽生えるときです。やさしさや思いやりに目覚めたり、恋の始まりを感じることもあるでしょう。心を開いて受け取る姿勢が大切になります。
逆位置
感情が不安定になったり、自分の気持ちに自信が持てない状態かもしれません。誤解や幻想に注意する必要もあります。
読み方のヒント
魚が顔を出すカップを持つ少年の姿は、思いがけないインスピレーションや、心の奥底から湧き上がる気づきを象徴しています。
ナイト・オブ・カップ(Knight of Cups)
正位置
愛や夢を携え、丁寧に関わろうとする姿勢を示します。やさしさを持った行動、想いを届ける役割、恋の申し出や誠実な交流がキーワードです。
逆位置
理想ばかりを追い求めて現実を見失ったり、感情の波に振り回されやすい面があります。優柔不断や曖昧な関係に注意が必要なことも。
読み方のヒント
静かに馬を進めるナイトの姿からは、誠実でロマンチックな気質と、感受性の豊かさが伝わってきます。
クイーン・オブ・カップ(Queen of Cups)
正位置
深い愛情や包容力を持ち、人の気持ちに寄り添える時期です。思いやり、共感、静かな優しさが周囲に安らぎをもたらします。内なる直感にも鋭くなっています。
逆位置
感情の過剰反応や、依存傾向、不安定さが表れやすい時です。自分自身の感情と静かに向き合うことが大切になります。
読み方のヒント
水のそばに座る女王は、自分の内なる声に耳を傾け、心の動きを静かに見つめる力を象徴しています。
キング・オブ・カップ(King of Cups)
正位置
感情を安定的に扱う力があり、周囲に安心感を与える存在です。落ち着いた判断、思いやりに満ちたリーダーシップ、人の痛みを理解する深さがあります。
逆位置
感情のコントロールが難しくなったり、内面と表面が乖離してしまうことがあります。隠れた不満や抑圧に気づくことも必要です。
読み方のヒント
穏やかな表情で王座に座る姿は、「感情を持ちながらも冷静でいること」の重要さを教えてくれます。
ソード(Swords)
ソードは「風」のエレメントに対応するスートで、思考、言葉、知性、分析力、判断、コミュニケーションなどを象徴します。時に厳しさや痛みを伴うのは、このスートが「真実」や「切り分ける力」を象徴するからです。どんなときも、正直に自分の心と向き合うことを促してくれるカードたちです。
ここでは、各カードについて以下のポイントに触れながら説明しています。
-
正位置の意味
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逆位置の意味
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読み方のヒント(絵柄・象徴・雰囲気)
ぜひ、リーディングの参考にしてください。
エース・オブ・ソード(Ace of Swords)
正位置:
真実の閃き、新たな思考の始まり、鋭い判断。
曖昧な状況にメスを入れるような力強い意思がもたらされます。
逆位置:
誤解、混乱、言葉のトラブル。
鋭さが裏目に出ると、他人を傷つけたり、自分自身が疲弊することも。
ヒント:
空に突き出された剣が、混沌の中から真実を切り取る瞬間を象徴しています。
2・オブ・ソード(Two of Swords)
正位置:
決断の保留、冷静なバランス、感情を遮断した状態。
内面で揺れながらも、今は静かに状況を見守る段階です。
逆位置:
優柔不断、混乱、逃避。
選択を避け続けることで、余計に物事がややこしくなることも。
ヒント:
目隠しされた人物が二本の剣を交差させて持っている姿は、「見えていないが心の中ではわかっている」状態を暗示します。
3・オブ・ソード(Three of Swords)
正位置:
失恋、悲しみ、裏切り、心の痛み。
感情面でのショックや傷が明らかになるカードです。
逆位置:
回復の兆し、感情の整理、許し。
傷が癒え始め、感情を手放していく過程に入ります。
ヒント:
心臓に3本の剣が刺さった象徴的な絵柄は、痛みを通じて真実を知るという意味も含んでいます。
4・オブ・ソード(Four of Swords)
正位置:
休息、静養、思考の整理。
一度立ち止まり、心と体を休める時期を示します。
逆位置:
焦り、無理をする、不安定な回復。
しっかり休めず、気持ちがざわついたまま行動しようとする傾向です。
ヒント:
横たわる人物は、自らの内面と向き合う時間を持つ大切さを教えてくれます。
5・オブ・ソード(Five of Swords)
正位置:
勝利の代償、トラブル、孤立。
勝ったとしても後味の悪い状況や、誰かの犠牲が生まれることがあります。
逆位置:
争いを避ける、手放す、終息へ向かう流れ。
自分の正しさに固執せず、距離を置くことができるようになります。
ヒント:
剣を手にした人物と、背を向けて去る人たち。勝った側の孤独さも感じ取れるカードです。
6・オブ・ソード(Six of Swords)
正位置:
移動、癒し、過去からの脱却。
痛みを背負いながらも、少しずつ前へ進んでいく段階です。
逆位置:
なかなか過去を手放せない、移動の停滞。
心の中では前に進みたいのに、何かが引っかかっている状態です。
ヒント:
舟に乗って静かに川を渡る様子が描かれ、内面的な移行や旅立ちを示します。
7・オブ・ソード(Seven of Swords)
正位置:
策略、こっそりと行動する、秘密。
正面からぶつからず、裏道を選ぶことも時に必要とされます。
逆位置:
ごまかしが露見する、誠実さを取り戻す流れ。
正直なコミュニケーションの必要性に気づくタイミングです。
ヒント:
剣を盗むように持ち出す人物は、表には出さない知恵や駆け引きの象徴です。
8・オブ・ソード(Eight of Swords)
正位置:
制限、不安、思い込みの罠。
自分自身の思考によって、動けなくなっている状態を示します。
逆位置:
視野が広がる、自己解放。
閉塞感から少しずつ抜け出し、自由な選択肢を見いだしていく段階です。
ヒント:
目隠しされ、剣に囲まれた人物。けれど実は、そこから出る道もあることに気づけるカードです。
9・オブ・ソード(Nine of Swords)
正位置:
不安、後悔、夜眠れない悩み。
心の中の恐れや悲しみに押しつぶされそうな時期です。
逆位置:
解放、少しずつ光が見える、癒し。
悩みの原因に気づき、自分を責めることを手放し始めています。
ヒント:
ベッドで顔を覆っている人物の姿は、心の痛みが深く心に残っていることを象徴しています。
10・オブ・ソード(Ten of Swords)
正位置:
終わり、決定的な痛み、再生の始まり。
ある出来事が完全に終わることを示します。同時に、ここから新しい始まりが始まる合図でもあります。
逆位置:
痛みの軽減、再生、再出発。
まだ完全ではないものの、過去を乗り越える準備ができつつあります。
ヒント:
背中に剣が突き刺さった姿は強烈ですが、遠くに見える朝日は「再生の兆し」を表しています。
ペイジ・オブ・ソード(Page of Swords)
正位置:
好奇心、探求心、学びたい気持ち。
新しい情報に敏感になっており、観察力も高まっています。
逆位置:
言葉の未熟さ、軽率な行動。
知識や言葉の扱いに注意が必要な時期です。
ヒント:
剣を構えながら風を読むように立っている若者。情報を集める感度の高さを象徴します。
ナイト・オブ・ソード(Knight of Swords)
正位置:
素早い判断、論理的行動、知的なチャレンジ。
考えるよりも行動が先になるほどのスピード感を持っています。
逆位置:
無鉄砲、過剰な批判、言葉の攻撃性。
相手への配慮を忘れずに、丁寧な対話を心がけましょう。
ヒント:
疾走する馬と剣を持つ騎士。勢いの強さが良くも悪くも影響します。
クイーン・オブ・ソード(Queen of Swords)
正位置:
知性と冷静さ、的確な判断、真実を見抜く力。
感情よりも論理を優先しながらも、内には深い思いやりを秘めた人物です。
逆位置:
冷たさ、皮肉、孤立。
思いやりを忘れたり、他人に対して厳しすぎる傾向があります。
ヒント:
遠くを見るまなざしと、片手を差し出す姿勢は「厳しさと優しさの共存」を示しています。
キング・オブ・ソード(King of Swords)
正位置:
理知的なリーダー、公正な判断、信頼される助言者。
理性と思考を極めた人物で、感情に流されず誠実に真理を求めます。
逆位置:
冷酷、支配的、独善的な態度。
理屈に偏りすぎて、心が置き去りになることもあるので注意が必要です。
ヒント:
王座に座る堂々たる姿と剣の持ち方からは、「判断の責任と重み」を感じ取れます。
ペンタクル(Pentacles)
ペンタクル(Pentacles)とは
ペンタクルのスートは、「物質的な世界」「お金や仕事」「健康」「安心感」など、現実的・地に足のついたテーマを扱います。五芒星(五角形の星)の描かれたコインが象徴として描かれ、地のエレメントに対応します。現実生活での成果や責任、育てる力と関わる場面でよく登場します。
エース・オブ・ペンタクル(Ace of Pentacles)
正位置:新しい収入、チャンスの始まり、豊かさへの第一歩
逆位置:機会を逃す、不安定な始まり、慎重さが求められる
読み方のヒント:手のひらに差し出された金貨と緑豊かな庭が描かれ、新しい実りの予感を表します。まだ芽吹いたばかりの可能性です。
2・オブ・ペンタクル(Two of Pentacles)
正位置:バランスを取る、柔軟さ、同時進行
逆位置:忙しさに振り回される、優先順位の迷い
読み方のヒント:2つのコインを器用に操る人物の姿。生活の中で複数の役割を担っている様子や、調和の工夫が鍵になります。
3・オブ・ペンタクル(Three of Pentacles)
正位置:チームワーク、共同作業、評価されるスキル
逆位置:協力関係の乱れ、未熟な仕事ぶり
読み方のヒント:職人と設計者が協力して建物を築く場面。協力の中で力を発揮することや、今の実力が認められる流れを表します。
4・オブ・ペンタクル(Four of Pentacles)
正位置:手放せない執着、蓄え、守りの姿勢
逆位置:執着の手放し、不安定な財産管理
読み方のヒント:コインを握りしめる人物の姿が印象的。物質への不安や、心を閉ざす傾向も含まれることがあります。
5・オブ・ペンタクル(Five of Pentacles)
正位置:困難な状況、経済的不安、孤立感
逆位置:回復の兆し、助けに気づく、再生への希望
読み方のヒント:雪の中で助けを求める人々。困難の中にも、背後にある「救いの光」への気づきがテーマとなります。
6・オブ・ペンタクル(Six of Pentacles)
正位置:与えることと受け取ること、援助、バランスの取れた関係
逆位置:一方的な与えすぎ、依存、不平等な関係
読み方のヒント:コインを分け与える人物の姿から、公平なやりとりや人間関係の健全さを読み取ります。
7・オブ・ペンタクル(Seven of Pentacles)
正位置:努力の成果を見守る、途中経過、忍耐
逆位置:焦り、成果が見えない不満、方向転換の検討
読み方のヒント:実った作物を見つめる姿。育ててきたものがどう成長しているか、立ち止まって見直すタイミングです。
8・オブ・ペンタクル(Eight of Pentacles)
正位置:努力、技術の習得、地道な積み重ね
逆位置:飽きる、同じ作業への抵抗、成長の停滞
読み方のヒント:コツコツとコインを刻む姿が描かれ、今は集中して自分を高めるときだと教えてくれます。
9・オブ・ペンタクル(Nine of Pentacles)
正位置:経済的自立、優雅さ、満ち足りた日常
逆位置:見せかけの豊かさ、自立できていない状況
読み方のヒント:庭で過ごす女性の姿から、自分で築き上げた安心や余裕がにじみます。自己肯定感にもつながるカードです。
10・オブ・ペンタクル(Ten of Pentacles)
正位置:家族の繁栄、財産の継承、長期的な安定
逆位置:価値観のずれ、遺産問題、世代間の緊張
読み方のヒント:三世代の家族と犬が登場し、豊かなつながりや未来への基盤を象徴します。金銭や土地だけでなく、精神的な継承にも関係します。
ペイジ・オブ・ペンタクル(Page of Pentacles)
正位置:学びの始まり、地道な挑戦、新たな価値の探求
逆位置:集中力の欠如、実行力不足、情報不足
読み方のヒント:コインを見つめる若者の姿。誠実に取り組む姿勢と、これからの伸びしろを示します。
ナイト・オブ・ペンタクル(Knight of Pentacles)
正位置:責任感、堅実な行動、忍耐力
逆位置:頑固さ、変化を恐れる、視野が狭くなる
読み方のヒント:じっと動かない騎士の姿から、今は粘り強さや誠実な行動が求められていると読めます。
クイーン・オブ・ペンタクル(Queen of Pentacles)
正位置:家庭的な安定、優しさ、実用的な知恵
逆位置:過干渉、現実的すぎる、世話のしすぎ
読み方のヒント:膝にコインを抱え、静かに微笑む姿は、養育的な愛と現実への落ち着いた対応を示します。
キング・オブ・ペンタクル(King of Pentacles)
正位置:経済的成功、地に足のついた判断、信頼できる人物
逆位置:物質主義、保守的、コントロール過多
読み方のヒント:金貨を手にした王の姿は、豊かさと現実的成果を体現しています。信頼と安定を重視する人の象徴です。
