お金との付き合い方には、人それぞれの“癖”があります。
必要以上に使ってしまったり、逆に使うことに強い不安を感じたり――。
「何となく財布がすぐに空になる」「買い物後に後悔する」「貯めたいのに貯まらない」そんな感覚が続いているときは、自分でも気づいていない“お金に対する思い込み”があるのかもしれません。
そんなとき、タロットカードを使うと、自分のお金の使い方の「癖」や「無意識のパターン」に気づくヒントが得られます。
今回は、「お金との付き合い方を見直したい」と感じているあなたに向けて、タロットを活用した心の整え方をご紹介します。
自分の内側にある「お金の観念」に目を向けながら、少しずつ健やかな金銭感覚を育てていきましょう。
なぜ「お金の癖」を見直すことが大切なのか？
お金の悩みは、ただの収入と支出のバランスだけで生まれるものではありません。
「使いすぎる」「貯められない」「突然不安になる」――これらの背景には、感情や過去の経験が深く関わっています。
たとえば、
-
子どものころに「うちはお金がない」と繰り返し聞かされていた
-
欲しいものを我慢してきた反動で、大人になってから浪費してしまう
-
将来の不安から、使うこと自体に罪悪感を覚えてしまう
こうした経験が心のどこかに残っていると、知らず知らずのうちにお金に対する考え方や使い方に影響を与えてしまうのです。
タロットカードは、そうした「見えにくい心の背景」をそっと映し出してくれる鏡のような存在。
今の自分のお金の使い方に、どんな感情や思い込みが絡んでいるのか。
それを一度見つめ直してみることが、整った金銭感覚への第一歩となります。
タロットで読み解く「お金の使い方の癖」
ここでは、セルフタロットで「お金の使い方の傾向」や「無意識のパターン」を探る方法をご紹介します。
まずは、シンプルな1枚引きを行ってみましょう。
問い：「今の私のお金の使い方を象徴するカードは？」
カードを1枚引き、そこに現れる象徴やイメージから、自分の癖を感じ取ってみてください。
以下に、よく出やすいカードと、その読み取りのヒントをいくつかご紹介します。
「ペンタクルの4」
お金を強く握りしめている姿は、「手放すことへの不安」や「失うことへの恐れ」を表しています。
節約上手にも見えますが、必要な場面で使えない、ケチになってしまう傾向も。
「持っていること＝安心」と感じている状態かもしれません。
このカードが出たら、お金はエネルギーと同じで「循環させること」も大切だと気づくタイミングです。
「カップの7」
選択肢が多すぎて、つい衝動買いに走ってしまう傾向があるかもしれません。
頭の中で「これが必要かも」と考えていても、それは実際には不安を埋めるための買い物だったりすることも。
このカードは、「現実的な判断力を持てているか？」を見直すよう促しています。
「愚者」
あまり深く考えずに、お金を使っている可能性があります。
自由で軽やかな反面、後先を考えず使ってしまう傾向もあるかもしれません。
「今が楽しければいい」という気持ちが強くなっているときは、一時的な快楽に流されやすくなります。
愚者が出たときは、「未来の自分も大切にする使い方」を意識してみましょう。
お金との向き合い方を整えるためのタロットスプレッド
癖に気づいたあとは、それを整えるためのヒントもタロットで受け取ってみましょう。
以下は、お金との付き合いを見直すためのおすすめスプレッドです。
お金の流れを整える3枚スプレッド
1枚目：今の金銭感覚を表すカード
2枚目：お金に対する無意識のブロック
3枚目：整え方・改善のためのヒント
たとえば、無意識のブロックに「塔」が出た場合、「過去の金銭的ショック」がまだ心の奥に残っている可能性があります。
改善のヒントに「節制」が出たら、「バランス」「中庸」「感情に振り回されない買い物」がキーワードになります。
このスプレッドでは、ただ「節約しましょう」や「収入を増やしましょう」という表面的なことではなく、心の土台を整えていくことを目的としています。
タロットで整える「お金の習慣」づくり
タロットを日常に取り入れることで、お金との関係を少しずつ整えていくことができます。
たとえば、毎月の初めに「今月のお金のテーマは？」と問いかけて1枚引く。
そこから、「今月は慎重に動こう」「今月は自己投資の時期かも」と感覚を養っていく。
また、衝動買いしそうになったとき、「この買い物は本当に必要？」と問いかけてからカードを引いてみる。
その瞬間に、無意識で動きそうになっていた自分に気づき、ブレーキがかかることもあります。
タロットは、ただ「占う」ためだけではなく、自分との対話を深めるツールとして活用できるのです。
お金は「安心感」とのつながり
お金の使い方には、その人の「安心したい気持ち」や「不安を避けたい想い」が色濃く表れます。
だからこそ、単に使いすぎを責めるのではなく、「なぜそうしてしまうのか」をやさしく見つめていくことがとても大切です。
タロットは、そうした深い心の層に静かに光を当ててくれる存在です。
あなたの中にある「恐れ」や「執着」に気づき、少しずつ「安心して使える」「大切に循環させる」お金の感覚を育てていきましょう。
まとめ
お金の悩みは、誰にとってもとても身近で、時には心を重たくするものです。
けれども、その背景にある“心の癖”に気づけたとき、人生の流れそのものが少しずつ変わり始めます。
タロットは、今の自分の状態を映し出し、未来に向けた行動のヒントをそっと手渡してくれる存在です。
「使い方の癖」を責めるのではなく、「どうしてその癖が生まれたのか」「これからどう整えていくか」に目を向けていきましょう。
あなたの手の中にあるお金が、もっと安心と喜びに満ちた形で巡っていきますように。
そして、タロットがその旅の優しい伴走者となりますように。
