朝、目が覚めた瞬間から、なんとなく心が重たい。
理由はわからないけれど、布団から出るのがつらい。
そんな日が続くと、なんでもない日常でさえ、ちょっとした壁に感じられてしまいますよね。
毎朝「今日が始まるのが不安」「このまままた疲れるだけかも」と感じてしまう方にこそ、タロットを使ったやさしい心の整え方をお伝えしたいと思います。
タロットは、未来を当てるためのものだけではありません。
「今の自分の状態を受け入れてあげる」ための、心のコンパスのような役割を果たしてくれます。
朝の気分をやわらげるために、今日からできるタロットとの付き合い方をご紹介していきます。
なぜ朝は気分が沈みやすいのか?
朝、気持ちが沈む原因は、ひとつではありません。
睡眠の質、ホルモンの影響、前日の疲労や不安の残り――
人それぞれ違う理由があるのですが、共通しているのは「自律神経がまだ整っていない時間」だということ。
起きたばかりの心と身体は、まだ眠りから覚めきっておらず、
気持ちの切り替えがうまくできないまま、日常のプレッシャーがのしかかってくるように感じてしまうのです。
だからこそ、朝にこそ「やさしく自分に触れる習慣」が必要です。
その助けになるのが、タロットという“静かな対話の道具”です。
朝にタロットを引く意味
タロットには、78枚それぞれに意味や物語があります。
けれどそのすべてが「当てもの」ではなく、むしろ「今の自分を映し出す鏡」として使うことで、深い気づきを与えてくれます。
朝のタロットは、次のような役割を果たしてくれます。
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今日の自分の「心の状態」を客観的に見せてくれる
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何に不安を感じているのか、気づかせてくれる
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自分にとって安心できる方向をそっと示してくれる
自分でカードを引いて、自分なりにその絵柄から意味を感じ取る――
そのプロセス自体が、「自分と向き合うこと」になり、結果的に心を整えることにつながっていきます。
朝の沈みがちな気分におすすめのタロットルーティン
では実際に、朝のタロットルーティンのやり方をご紹介します。
はじめての方でもすぐに取り入れられるように、やさしく丁寧に解説していきます。
1. 静かな場所で深呼吸
まずはスマートフォンや音の出るものから少し離れて、
窓際やお布団の上など、落ち着ける場所に座ります。
目を閉じて、3回ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
頭に浮かんでくる思考は流れるままに任せて、「今ここ」の空間を感じることを大切にしてみてください。
2. シンプルな問いを立てる
タロットを引く前に、「問いかけ」をします。
難しく考えなくても大丈夫です。
朝の心に寄り添うような問いかけは、たとえばこんな感じです。
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今日の私に必要なメッセージは何ですか?
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この不安な気持ちをどう整えたらいいですか?
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今朝の沈んだ心をやさしく抱きしめるヒントは何ですか?
この問いを心の中で唱えるか、声に出してもかまいません。
3. カードを1枚引く
シャッフルして、1枚カードを引きます。
正位置・逆位置は気にしてもいいですし、初心者のうちは正位置だけを見て意味を感じ取る方法でもかまいません。
出てきたカードの絵をじっくり見つめてみましょう。
あなたの目に最初に飛び込んできたイメージや色、人物の表情――
そこから「今の自分はどう感じているか」を、そっと言葉にしてみてください。
朝におすすめのカードと読み方のヒント
ソードの9
枕元で目を覆っている人物が描かれたこのカードは、「不安」や「悩み」が表面に出てきたサイン。
でも裏を返せば、それに気づけたからこそ癒しが始まるとも読めます。
今は感情があふれそうでも、それは自然なこと。
「何をそんなに怖がっていたの?」と、やさしく自分に問いかけてみてください。
###カップの2
誰かと気持ちが通じ合うカード。
朝、孤独を感じるなら「今日は誰とどんな言葉を交わせたら安心できるか」を意識してみましょう。
たとえLINE一通でも、心がつながったと思える瞬間が、あなたをやさしく支えてくれます。
ペンタクルの3
小さな積み重ねが、確かな形をつくっているカードです。
「今日1日、たったひとつのことだけでいい。自分を大切にできる行動をしよう」
そんな小さな意志が、明日の朝の気分を少しずつ整えてくれます。
タロットは「未来」より「今」を整える道具
朝にタロットを引く習慣は、自分を見失わないための小さな灯りのようなものです。
私たちはつい「未来のこと」「周りのこと」「やるべきこと」に気を取られすぎて、
「今の私の気持ち」を後回しにしてしまいがちです。
でも、タロットを引くたった5分の時間でも、
「私は今、ここにいる」「私は私の味方でいる」と思えるだけで、
1日の始まりが少しだけやさしくなります。
まとめ:やさしい朝を迎えるために、今日から始めてみよう
朝の気分が沈んでしまうあなたにとって、
タロットは特別な「占い」ではなく、心のよりどころになります。
不安な気持ちにふたをするのではなく、そっと寄り添ってくれるカード。
答えを与えるのではなく、自分の内側にある声を思い出させてくれる道具。
そんなふうにして、タロットとつながる時間を、毎朝少しずつ取り入れてみてください。
きっと、1日のはじまりが
「また今日もがんばらなきゃ」ではなく
「今日もひとつ、自分を大切にしてみよう」に変わっていくはずです。
あなたの毎朝が、少しずつでも明るく、やさしいものになりますように。
そしてタロットが、その歩みにそっと寄り添ってくれますように。
